哲学を趣味でやってるのだけど、ただ読書するだけでなく、レポート、論文を書いてみようと考えてます。
で、いわばドキュメンタリーとして、書いていく過程をこのブログで発表していこうかな、と。
そうすることによってモチベーションが維持されるだろうし、現役の学生さんにも、まあ反面教師的なことも含めて、参考にしてもらえるかもだし。苦労するところを笑ってもらえれば、と。
大学時代には一応卒論は書いてるので、経験はあるのだけれどだいぶブランクがある。
興味のあるテーマは既にあって、「心の哲学」「心身問題」について考えたいと思ってる。前々から興味はあってぽつぽつ読んでもいるのだけれど、一度ある程度は詰めて考えたみたいんですよね。
それと、卒論でメルロ=ポンティを取り扱ったんですよ。で、改めてメルロ=ポンティを読んでみようかな、と。
いや、卒論の時もちゃんと読めてなかったので。ずっと心残りで。最近読み直してて、改めてやっぱり面白いな、と思ってるんですよ、メルロ=ポンティ。
で、組み合わせると、ざっくり仮タイトルはできる。『メルロ=ポンティにおける心身問題』。
ここら辺の、具体的な論文の始め方というか、そもそも書き始める前のテーマの決め方とか、調べ物の進め方とかについては、『論文の教室』(戸田山和久著)って本が超名著でお役に立ちます。私も学生時代にこれを手元に置きながら、卒論を何とか完成させました。この間本屋に行ったら、「新版」が売られてた。もうスタンダードになってるんだね。でも確かに名著です。著者の戸田山さんは有名な哲学者だし。哲学畑の人間としても、(いや、哲学以外の領域で論文を書きたい人にとっても役に立つけど)親近感がわきます。
で、その戸田山さんの本で勧められている論文の進め方は、最初に論文の骨格をもう作っちゃう、というもので。論文を書きだす前にそんなの書けないよ、と思われるかもだけど、テーマとかタイトルだけからでも、設計図としての仮目次は作れてしまう。
『メルロ=ポンティにおける心身問題』
第一章「心身問題とは」
第二章「『行動の構造』における心身問題」
みたいな感じ。で、この大雑把な設計図を持って、読書に当たる。
まずは、「心身問題とは何か」について説明するために、「心身問題」に関する入門書を読んでみよう、という風に。
で、読んでいくうちに、問題が掘り下げられる。そうしたら、ざっくりとした目次を見直し、より細かい目次を作り直す。章限定で文章を書いたりもする。で、目次もだんだん精細になっていく。
そして、その新たな目次と次の読むべき本、という往復運動を何回か繰り返せば、気が付いたら論文ができてる、という寸法です。
で、まあ次には、『ワードマップ 現代現象学』(植村玄輝・八重樫徹・吉川孝 編著 富山豊・森功次 緒)か、『心の哲学入門』(金杉武司 著)あたりを読んでみます。